福岡・けやき通り&箱崎の小さな本屋 ブックスキューブリック
2001年の4月に福岡のけやき通りに小さな本屋を開いて15年になります。
店の名前は、恐れ多い気はしましたが映画監督のスタンリー・キューブリックから拝借しました。2001年から店を始めるにあたって真っ先に連想したのが、映画「2001年宇宙の旅」だったからです。本を読むことも自己の世界を拡げる旅をしていると考えられますし、本屋は そんな旅の入口となるような場所だと思えます。
小さな店だからこそできる丁寧な本選びやフットワークのよさで、本と人との幸福な出会いにささやかな貢献ができればと考え、日々の営みを続けてきました。
その間、2008年に東区の箱崎に書店とカフェが複合した2号店を開設。この春には、カフェを拡張しパン焼工房「BKベーカリー」も併設しました。2006年から続けてきた本のお祭り「ブックオカ」も咋秋10回目の節目を迎えるなど、様々な実験を繰り返して来た15年間でした。
本と人と街が繋がる拠点としての本屋の在り方を考えながら、店では、本を中心に雑貨や珈琲、パンなど、日々を愉しく豊かに過ごすきっかけを与えてくれるアイテムを厳選して取り揃えております。
皆様のご来店を心よりお待ちしています。
大井実(おおい・みのる)
ブックスキューブリック店主。ブックオカ実行委員長。1961年福岡市生まれ。1985年同志社大学文学部卒業。東京・大阪・イタリアなどでイベント制作などに携わった後、2001年福岡市のけやき通りにブックスキューブリックを開業。近年珍しい新規開業の独立系小書店として全国的な知名度を得る。2006年各地に広がるブックフェスティバルの元祖と目されるブックオカを有志とともに立ち上げ、以降、毎秋に開催。2008年カフェ併設の箱崎店を開業。トークショーや展覧会を頻繁に開催し、本や著者の魅力を立体的に伝える場づくりに力を注いでいる。